プラセンタを飲み続けるとどうなる?注意点と失敗しない製品の選び方を解説

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「プラセンタを飲み続けると身体に悪い」「プラセンタを飲み続けるとがんになるリスクが上昇する」と聞いたことはありませんか?

結論、プラセンタを飲み続けていても、身体に不調をきたす心配はありません。とはいえ、製品情報があいまいな製品を選ぶのは、危険です。飲み続けることで身体の調子を上向きにできるかは、製品の質が左右します。

今回は、プラセンタを飲み続けるうえで注意したいポイントと、失敗しないプラセンタの選び方を解説します。

プラセンタとは?

プラセンタとは、英語で「胎盤」を意味しています。胎盤とは、お腹のなかで赤ちゃんを育てる円盤状の器官のこと。哺乳類の多くは、着床後に形成される胎盤で、赤ちゃんを大きく育て、出産します。

胎盤には、赤ちゃんの生命を維持し、成長を促す役割があることから、豊富な栄養素が詰まっています。もとは小さな受精卵だったものが、胎盤のなかで赤ちゃんの身体にまで成長すると考えれば、いかに多くの栄養素が凝縮されているか想像できるのではないでしょうか。

プラセンタの栄養成分は、古代より美容と健康のために用いられていました。たとえば、世界3大美女と謳われていたクレオパトラや楊貴妃は、若さと美しさを保つためにプラセンタを使用していたといわれています。

また、現在では「更年期障害の改善」「肝機能障害の改善」「乳汁分泌不全の改善」など、医療用としてもプラセンタが活用されています

プラセンタの成分

プラセンタには、以下のような成分が含まれています。

<プラセンタに含まれている成分>

アミノ酸 筋肉や骨、皮膚(コラーゲン)などを作る

肌の水分を保ち、保湿する

ビタミン 疲労回復をサポートする

代謝をスムーズにする

ミネラル 代謝を促す

心身のバランスを正常に保つ

脂質・脂肪酸 エネルギー源として使われる
糖質 体や脳を活発に働かせるのエネルギー源となる
ムコ多糖類 体内の水分を保持する

血液をサラサラに保つ

核酸 新しい細胞をつくる
酵素 消化吸収や代謝をサポートする

また、成長因子が含まれているのもプラセンタの大きな特徴です。

肌のターンオーバーを促す「EGF(上皮細胞増殖因子)」、コラーゲンやエラスチンの増殖を促す「FGF(線維芽細胞増殖因子)」、血液を促進したり、肝機能向上させたりする「HGF(肝細胞増殖因子)」、細胞の修復をサポートする「IGF(インスリン様成長因子)」が含まれており、若々しい身体を保つ効果が期待できます。

プラセンタの効果

プラセンタには、若々しい肌を保ったり、健康を維持したりする効果が期待できます。美容面と健康面、それぞれの面から解説します。

<美容面の効果>

  • 肌のターンオーバーを促進する
  • コラーゲンやエラスチンを増殖する
  • メラニンの生成を抑制する
  • 血行を促進してくすみを改善する
  • 抗炎症作用によるニキビやアレルギー性皮膚炎の改善
  • 肌のうるおいを保持する
  • <健康面の効果>

  • 更年期障害の改善
  • 月経前症候群の改善
  • 生理不順の改善
  • 肝機能障害の改善
  • 疲労回復
  • このように、プラセンタには多くの効果が期待できます。なお、ご紹介している効果は「期待できるもの」であり、すべての効果を保証するものではありません。

    プラセンタの種類

    プラセンタには、動物性プラセンタ、植物性プラセンタ、海洋性プラセンタがあります。もちろん、植物や魚には胎盤はありません。植物性プラセンタは、子房内にあり、種子が付く「胎座」、海洋性プラセンタは卵の周りを覆っている「卵巣膜」から抽出した成分を使用しています。

    プラセンタエキスとして主に用いられているものが、動物性プラセンタです。動物性プラセンタには、ヒト・ブタ・ウマ・ヒツジ由来があり、現在の日本では、ヒト・ブタ・ウマ由来プラセンタが用いられています。

    ブタは出産が多く、安定してプラセンタを抽出できるため、比較的安価で入手できる点がブタ由来プラセンタのメリットです。一方、ウマ由来プラセンタは、アミノ酸が豊富で希少価値が高い点が特徴です。

    なお、ヒト由来プラセンタは、医療機関のみしか取り扱えないようになっています。

    「飲むプラセンタ」は大きく分けて3種類

    プラセンタを摂取する方法は、プラセンタを直接注入する「プラセンタ注射」、プラセンタを肌に塗る「プラセンタ化粧品」のほかに、口から摂取する「飲むプラセンタ」があります。

    飲むプラセンタは、クリニックに通う必要がなく、毎日継続してプラセンタを摂取できる点がメリットです。また、肌だけでなく、身体全体をケアできるところも魅力でしょう。

    ひと口に飲むプラセンタといっても、口から摂取する方法はひとつではありません。医薬品・サプリメント・健康食品などが該当します。それぞれの特徴を、詳しくみていきましょう。

    クリニックなどの医療機関でのみ購入できる「医薬品」

    医薬品であるプラセンタ内服薬は、クリニックなどの医療機関で購入できます。クリニックでおこなわれるプラセンタ療法には、ほかにプラセンタ注射がありますが、注射と比較するとどうなのでしょうか?メリットとデメリットをみてみましょう。

    プラセンタ注射 プラセンタ内服薬
    メリット ・効果を早く実感できる ・頻繁にクリニックに通う必要がない

    ・旅行などにももっていける

    ・献血の制限がない

    デメリット ・クリニックに頻繁に通う必要がある(最初は週に2~3回ほど※)

    ・献血ができなくなる

    ・飲みにくさを感じる場合がある

    ・価格が高い傾向にある(月2万円ほど※)

    ※クリニックによって異なる

    なお、期待できる効果に関しては、注射も内服薬も同じです。プラセンタ内服薬は、2カプセルで注射1本分に相当するプラセンタ量を摂取できるケースが多い傾向です。

    ドラッグストアでも手軽に購入できる「サプリメント」

    医療機関へ行かず、手軽に購入できるのがプラセンタサプリメントです。市販のサプリメントに配合されているものは、ブタ由来プラセンタ、もしくはウマ由来プラセンタです。

    月3,000円前後のため、比較的安価に入手できます。選択肢が豊富で、コラーゲンやビタミンなど、目的に合わせた成分を配合したサプリメントを選べる点も魅力でしょう。

    しかし、市販のものは医薬品とは異なり、製品の質が保証されていません。配合成分や製造過程が明確に提示されていないものもあるので、製品を見極める「目」が重要です。

    ドリンクやゼリーなどの「健康食品」

    美味しく栄養補給をしたいときに便利なのが、健康食品です。ドリンクやゼリーなどの種類があり、どの製品も美味しく、飲みやすいよう工夫されています。

    サプリメント同様、プラセンタ以外の成分を同時に摂取できる点も魅力です。小腹が空いたときに、ちょこっとお腹を満たすのにも丁度よいでしょう。

    ただし、健康食品の場合は、カロリーや糖質に注意が必要です。できるだけ身体によい成分を含んでいるものを選んでみてください。

    プラセンタを飲み続けると身体に悪い?

    プラセンタを飲み続けていると、身体にプラセンタが蓄積され、悪い影響が…と心配される方もいるかもしれません。結論、プラセンタは身体に蓄積されずに排出されるため、飲みすぎによって体調不良を引き起こす心配はありません。

    また、ホルモンバランスを整える作用があることから、ホルモンが含まれているのではないかと懸念される方もいるかもしれませんが、プラセンタにホルモンは含まれていません。がん誘発のリスクはないので、安心して摂取できるといってよいでしょう。

    しかし、副作用がまったくないわけではありません。人によっては、発疹や便秘、軟便、むくみなどの副作用がでる場合もあります。特に、アレルギーをもっている方は、服用の前に医師に相談することをおすすめします。

    プラセンタを飲み続けるうえで気をつけたい注意点

    プラセンタの効果を感じるためには、継続して飲み続けることが大切です。安全性の高いプラセンタですが、継続して服用するうえで気をつけたいポイントがあります。プラセンタを飲み続けるうえで気をつけたい注意点を、詳しくみていきましょう。

    異常を感じたら使用を中止する

    以前プラセンタを飲んだときは何もなかったのに、突然副作用があらわれた、ということもあるかもれません。とくに、医薬品と一緒に摂取したときや、特定の栄養素を過剰摂取したときなどは、体調に不調がみられる場合があります。

    基本的に飲み合わせNGのものはありませんが、以上を感じたら使用を中止した方がよいでしょう。1回飲んでいるから大丈夫、ではなく、常に自分の体調に耳を傾けることが大切です。

    定められた用量を守って使用する

    飲むプラセンタは、製品によって用量が定められています。まずは用量を確認し、不足・過剰摂取にならないように注意しましょう。

    飲むタイミングについては決められていない製品がほとんどですが、飲み続けるためには、起床後、夕食後、就寝前など、タイミングを決めておくのがおすすめです。

    プラセンタ以外の成分をチェックする

    プラセンタ以外のサプリメントや健康食品を摂取している方は、プラセンタ以外の成分を確認することも大切です。成分によっては、過剰摂取により体調不良を引き起こす場合があります。

    たとえば、カルシウムやビタミンDの摂りすぎにより腎臓の働きが悪くなる、カフェインの過剰摂取により、吐き気・不安感を生じたなどの事例が報告されています。

    基本的に用量を守っていれば問題ありませんが、ほかの製品を併用している方は、成分が被っていないか確認しましょう。

    参照:国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所|健康食品をお使いの方へ ~過剰摂取の危険性~

    ピルを服用している方は併用可能か医師に相談を

    ピルを服用している方は、プラセンタを摂取する前に医師に相談しましょう。プラセンタは女性ホルモンを調整する作用があるため、ピルの作用を弱めてしまう可能性があります。

    特に、医療機関で処方される内服薬については、サプリメントよりも作用が強いとされています。医療機関によっては、併用できないと指示される場合もあるため、必ず医師と相談のうえ服用を検討しましょう。

    【失敗しない】飲むプラセンタの選び方

    医療機関で処方されるプラセンタ内服薬は、医薬品医療機器等法により、厳しい管理基準のもと製造・流通しています。しかし、市販のプラセンタの質や値段は、ピンからキリまで。選び方には十二分に留意する必要があります。

    失敗しない飲むプラセンタを選ぶコツを解説しますので、参考にして選んでみてくださいね。

    プラセンタ含有量が多いものを選ぶ

    公益財団法人 日本健康・栄養食品協会によると、プラセンタの摂取目安量は、プラセンタエキス純末として、1日100mg以上とされています。プラセンタエキス純末とは、胎盤から抽出したプラセンタエキスを凍結乾燥させ、水分を取り除いたもののことです。

    注意したいのが「プラセンタエキス〇〇mg配合」と表記されている場合です。プラセンタエキスは、プラセンタの量が少しでも入っていればプラセンタエキスと謳えます。ところが、フタをあけてみたら1,000mgのうち、プラセンタ純末は10mgしか入っていなかった…ということもあるかもれません。

    つまり、濃度が高いものを選ぶのがポイントです。そのために、「プラセンタ純末〇〇mg含有」と表記されているかをチェックしましょう。

    原料の産地が明確に表記されているか確認

    市販のプラセンタの場合、ブタ・ウマ・ヒツジなどの動物由来のプラセンタを使用していることになります。ヒト以外の抽出成分を体内に入れるわけですから、なるべく安全なものを選びたいものです。品質が高いものを選ぶために、原料の産地が明確に表記されているか確認しましょう。

    ブタ由来プラセンタの場合は、日本SPF豚協会が定めた基準に基づいて飼養された「SPF豚」がおすすめです。ウマ由来プラセンタであれば、サラブレッド由来のものがよいでしょう。

    現在、ヒツジ由来プラセンタは国内製造されていません。安全性の高いものを選びたいときは、オーストラリアやニュージーランド産のものがよいでしょう。

    添加物がどれだけ入っているか注目

    プラセンタは動物由来成分のため、ニオイや味わいにややクセがあるものです。そのため、飲みやすくしようと、甘味料や添加物を配合しているケースがあります。

    確かに飲みやすくなりますが、継続して飲むものなので、なるべくシンプルな原料のものがおすすめです。人工甘味料はカロリーがありませんが、摂取しすぎると身体に悪影響を及ぼす場合があるので注意しましょう。

    製造過程がしっかりしているかチェック

    製造過程もきちんとチェックしましょう。GMP認定工場で製造されたものであれば、製品が「安全」に作られ、「一定の品質」が保たれるようにするための製造工程管理基準を満たしたものと判断できます。

    長年プラセンタを取り扱っているメーカーを選ぶのも、品質を見定めるためのひとつの指標になるでしょう。

    プラセンタの効果を感じるには飲み続けることが大切

    プラセンタは身体に蓄積されずに排出されるため、摂りすぎを心配する必要はありません。むしろ、効果を十二分に感じるためには、継続して飲むことが大切です。

    プラセンタは安全性が高い成分ですが、稀に発疹・発熱・軟便・便秘・吐き気などの副作用があらわれる場合があります。万が一、身体に不調がみられたときは、使用を中止して様子をみましょう。

    安心してプラセンタを飲み続けるには、信頼できる製品をみつけることが重要です。プラセンタを摂取して、ハリのある生活をおくりましょう。