オートファジーの若返り効果とは?若返り効果が「嘘」といわれる理由も解説

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短期間で効果が期待できるダイエット法として注目されているオートファジー。

実は、オートファジーを活性化させることで若返り効果も期待できるといわれています。病気の予防や健康寿命を延長する効果も期待できることから、世界中の研究者がオートファジーの研究を進めているのです。

しかし「若返り」というと、なんとなく嘘っぽい感じがしますよね。

本記事では、オートファジーの若返り効果について解説します。オートファジーの若返り効果が「嘘」といわれる理由についても解説するので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

オートファジーの若返り効果とは?

オートファジーの活性化で、どうして若返り効果が期待できるのでしょうか?

オートファジーは細胞老化を抑制する

オートファジーの活性化によって、細胞レベルの若返り効果が期待されています。

オートファジーが活性化すると細胞内に膜が発生し、さまざまなタンパク質や細胞小器官を包み込んで球状の「オートファゴソーム」を形成します。

「オートファゴソーム」は分解酵素を含む「リソソーム」と融合し、分解酵素によって有害物質は除去され、タンパク質はアミノ酸レベルまで分解されて、新しい細胞をつくるパーツとなるのです。

オートファジーが分解する対象は非選択的といわれていますが、老廃物や有害物質が発生したときは積極的に分解するようです。老廃物や有害物質を選択的に除去し、分解したパーツを再利用して細胞を再生させるため、常に若々しい細胞が維持できると考えられています。

このことから、オートファジーを活性化することで細胞の老化を抑制する効果が期待できると考えられるのです。

オートファジーによる見た目の若返り効果

オートファジーを活性化させることで、見た目の若返り効果が期待できます。

▼オートファジーで期待できる見た目の若返り効果

  • 健康的な体型を保ちやすくする
  • 肌のハリ・ツヤが向上する
  • 乾燥による年齢サインをケア
  • 毛髪の若々しさを保ちやすくする

オートファジーの活性化によって代謝機能が改善し、健康的な体型を保ちやすくする効果が期待できます。オートファジーは飢餓状態(空腹時間)によって活性化されるので、カロリー制限による副次的なダイエット効果も期待できるでしょう。

また、オートファジーによって皮膚細胞が活性化すると、ターンオーバーが促進されます。さらに線維芽細胞が活性化することでコラーゲンやエラスチンの産生を促すため、ハリ・ツヤのある若々しい肌を保ちやすくする効果も期待できるのです。

海外の研究では、オートファジーの活性化によって毛髪の成長を促す効果が期待できることも示唆されています。若々しく健康な体型や肌を保ち、豊かな毛髪を保つことで、見た目の若返りを促す効果が期待できると考えられています。

オートファジーによる内臓の若返り効果

オートファジーの活性化により、内臓の若返り効果も期待できると考えられます。

オートファジーは内臓の細胞にも働きかけ、老害物や有害物質を除去し、分解したパーツで新しい細胞を作ります。オートファジーの活性化によって加齢性の疾患が軽減することから、オートファジーが内臓の若々しさを保っているといえるでしょう。

さらに、細胞質に病原性細菌が侵入すると巨大な「オートファゴソーム」が出現し、細菌を攻撃することが分かりました。つまりオートファジーは自然免疫としても働き、内臓の機能を守っているのです。

このように、オートファジーは内臓を若々しく保ち、健康を維持するためにも重要な役割を担っています。オートファジーの解明により、健康寿命の延長につながる可能性も期待されているようです。

オートファジーは加齢によって衰える

オートファジーは一般的に、加齢によって衰えることが分かっています。

なぜなら、加齢によってオートファジーを抑制する因子「ルビコン」が増加するからです。

「ルビコン」の増加によってオートファジーが低下すると、加齢に伴う老化現象がみられます。逆に、「ルビコン」を抑制するとオートファジーが活性化し、細胞の老化の程度が軽減されることも分かっています。

つまり、年齢を重ねても「ルビコン」の増加を防ぐことができれば、オートファジーの働きは保たれるということです。オートファジーの低下を防げば、健康・美容の若返りを実現できる可能性があります。

オートファジーの若返り効果が「嘘」といわれる理由

オートファジーが「嘘」といわれる理由は、誤った知識が広がっているからだと考えられます。

オートファジーといえば、新しいダイエット方法だと思っている人も多いのではないでしょうか?

例えば「16時間断食ダイエット」は、16時間断食するとオートファジーが活性化して、脂肪が優先的に燃焼されるといわれているダイエット方法です。残りの8時間は自由に飲食していいとされ、メディアやSNSでは「楽に痩せた」「短期間で痩せた」という報告が多く見られます。

しかし、いくらオートファジーが活性化したとしても、摂取カロリーが消費カロリーを上回る日が続けば当然ながら太ってしまうでしょう。筋肉の衰えて基礎代謝が低下すれば、一時的に体重が減ったとしてもリバウンドして、さらに太りやすい体質になってしまうことも考えられます。

つらい食事制限を頑張っているのに、思うような結果が出ないと「オートファジーは嘘」と言いたくなりますよね。

しかし、そもそもオートファジーはダイエット法や美容法ではありません。

オートファジーとは、生命を維持するために備わった身体のメカニズム。世界的にも研究が進められており、オートファジーによって期待できる健康・美容効果は「嘘」ではないのです。

ただし、確かにオートファジーは飢餓状態で活性化しますが「16時間」という数字の科学的根拠はありません。無理な食事制限をしなくてもオートファジーの働きが期待できることから、「16時間」という数字に関しては嘘だといえるでしょう。

オートファジーを活性化させて若返りを実現する方法

オートファジーは飢餓状態によって活性化するのが基本ですが、食事制限以外にも活性化させる方法があります。

運動や睡眠、そして「食べること」によってオートファジーを活性化できることも明らかになっているのです。ダイエットの必要がない人も、健康のためにオートファジー活性化に取り組んでみてください。

空腹を感じてから食事をとる

食事は、空腹を感じてからとるようにしましょう。

お腹が鳴るくらいの空腹を感じると、オートファジーは活性化すると考えられます。

多くの日本人は、1日3食を決まった時間に食べるのが習慣化しています。しかし、体調や食事内容、間食の有無によっては、決まった食事時間にお腹が空くとは限りません。

空腹を感じないまま食べる生活を続けていると、オートファジーの働きが低下してしまいます。細胞の分解や再生が起こりにくくなり、病気になりやすい体になってしまうかもしれません。

極端な食事制限は不要なので、まずはお腹がグーグー鳴ったら食べるようにしましょう。ダイエットが必要ない人でも、健康のために空腹を感じてから食べることを心がけてみてください。

脂っこい食事を減らす

オートファジーを活性化するために、脂っこい食事を控えましょう。

加齢によって増加するオートファジー抑制因子「ルビコン」は、高脂肪食を続けることで増加します。「ルビコン」の増加によってオートファジーが低下し、老化が進んでしまうことが分かっているのです。

脂っこい食事をできるだけ控えて、オートファジーが活性化しやすい環境をつくりましょう。

適度な運動と十分な睡眠時間の確保

オートファジーは、運動によって活性化することも示唆されています。

マウスを使った実験では、マウスを動物用トレッドミルに乗せて走らせると、オートファジーの活性化が見られたそうです。マウスの実験ですが、人間においても有酸素運動でオートファジーが活性化すると考えられるでしょう。

運動といっても、いきなりキツいトレーニングを始める必要はありません。まずは軽い散歩や体操など、ストレスなく取り組める運動を習慣化してみてください。

また、オートファジーは眠っている間に活性化することも分かっています。十分な睡眠時間を確保し、就寝環境を整えて睡眠の質を上げることでオートファジーの活性化をめざしましょう。

オートファジーを活性化させる栄養を摂る

オートファジーは、食べることで活性化を促進できます。

▼オートファジーを活性化させる食品成分

  • ウロリチン(ザクロやベリー系)
  • スペルミジン(発酵食品など)
  • レスベラトロール(赤ワイン、赤ブドウなど)
  • アスタキサンチン(鮭、海老など)
  • カテキン(緑茶など)

ウロリチンは、ザクロやベリー系の果物に含まれる「エラグ酸」の腸内代謝物です。継続的に取り入れることで、オートファジーを活性化させて若返りを促す効果が期待できます。

スペルミジンは納豆や味噌などの発酵食品、レスベラトロールは赤ワインや赤ブドウに多く含まれる成分です。アスタキサンチンは鮭や海老など、カテキンは緑茶に含まれ、強い抗酸化作用を持つことも知られています。

発酵食品や魚介類、緑茶などは日常的に取り入れやすい食品です。毎日の食生活にバランスよく取り入れて、食事制限ではなく「食べることで」オートファジーの活性化を促進しましょう。

オートファジーを活性化させるサプリを摂る

オートファジーの活性化に効果的な「ウロリチン」や「レスベラトロール」は、サプリメントで摂るのがおすすめです。

ザクロに含まれるエラグ酸は腸内細菌によって「ウロリチン」に代謝されるのですが、約半数の人は腸で「ウロリチン」が作れません。つまり、いくらザクロを毎日食べても「ウロリチン」を摂取したことにならず、オートファジーが活性化しないので若返り効果も期待できないのです。

「ウロリチン」として配合されているサプリメントなら、誰もが「ウロリチン」として吸収できます。そもそもザクロや100%ザクロジュースは日本であまり流通していないので、サプリメントを活用するほうが効率的です。

また「レスベラトロール」は赤ワインに多く含まれますが、オートファジーを活性化させるまでに必要な量を飲み続けると、アルコールの過剰摂取になってしまいます。若返り効果を期待するために「レスベラトロール」を取り入れる場合も、サプリメントを活用するのがおすすめです。

オートファジーの活性化によって若返り効果が期待できる

オートファジーの活性化によって、細胞レベルの若返り効果が期待できます。

オートファジーは新しいダイエット法ではなく、細胞の恒常性を維持して生命をサポートするための重要な機能です。代謝恒常によるダイエット効果だけでなく、身体の内側から細胞レベルの若返りを促し、肌や毛髪まで若々しい印象へ導きます。

オートファジーは食事制限だけでなく、生活習慣の改善や栄養摂取によって活性化できることが分かっています。運動習慣や十分な睡眠、ウロリチンやレスベラトロールなどの栄養を積極的に摂取して、オートファジー活性化による若返りを目指しましょう!