健康や美容のために嬉しい効果が期待できるプラセンタですが、気になるのが副作用ですよね。
医療機関で受けられるプラセンタ治療や、市販されているプラセンタサプリを使うことで副作用は起こるのでしょうか?
本記事では、プラセンタによる副作用やデメリット、健康へのリスクについて解説します。プラセンタを使うかどうか迷っているなら、ぜひ最後までチェックして、プラセンタに関する知識を深めてみてください。
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目次
プラセンタは副作用の心配がほとんどない
プラセンタの副作用は「ほとんどない」と考えられています。
プラセンタは、日本では1950年代に医薬品として厚生労働省に認可されました。その後70年以上医薬品として使われていますが、現段階でプラセンタ治療による重篤な副作用が起こったことは報告されていません。
ただし、プラセンタ注射を打つことで、注射部位の痛みや内出血が現れる可能性があります。アレルギー体質の方はアレルギー反応が起こることも考えられます。
他に治療している病気や服用している薬がある場合は、プラセンタ治療を受ける前に必ず医師に伝えてください。
プラセンタ配合のサプリメントや美容液を使用する程度であれば、副作用の心配はほとんどありません。どうしても不安な場合は、かかりつけ医に相談してから使用してください。
プラセンタ治療によって考えられる副作用
医療機関で受けられる「プラセンタ治療」で考えられる副作用について解説します。更年期障害の治療や、美容クリニックでの治療にプラセンタを取り入れたいと思っている方は、ぜひ治療における副作用を参考にしてみてください。
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プラセンタ注射による腫れ痛みが起こることが稀にある
プラセンタ注射によって、注射部位の腫れや痛み、熱感などが生じる可能性が稀にあります。
これは注射針による反応で、プラセンタの成分による副作用ではありません。注射で腫れが起こりやすい方は、プラセンタ注射でも腫れや痛みが出る可能性があるので注意してください。
プラセンタが合わない体質
プラセンタは副作用の心配が少ない成分ですが、稀に体質に合わない場合があります。
また、他の薬剤との飲み合わせが悪いと副作用のような症状が出るかもしれません。薬剤による不調が起こりやすかったり、常用している薬があったりする場合は、プラセンタ注射を打つ前に医師に相談してください。
豚や馬などのアレルギー反応
プラセンタ内服の多くは、豚由来プラセンタが使用されます。
豚肉アレルギーや動物性タンパク質アレルギーがある場合、プラセンタによるアレルギー反応が起こることがあるので注意してください。アレルギーが気になる場合も、事前に必ず医師に伝えましょう。
普段から豚肉を問題なく食べられるなら、豚由来プラセンタの内服によるアレルギー反応が起こる可能性は低いと考えられます。
プラセンタのデメリット
プラセンタは副作用がほとんどない成分ですが、プラセンタを取り入れる上でデメリットがあります。デメリットも理解した上で、プラセンタを使用するかどうか決めましょう。
ヒト由来のプラセンタ注射をすると献血ができなくなる
医療機関でヒト由来のプラセンタ注射剤を使用すると、その後一生涯献血ができなくなります。
これは、変異型クロイツフェルトヤコブ病(vCJD)の感染リスクが100%否定できないからです。
変異型クロイツフェルトヤコブ病(vCJD)とは神経難病の一種で、精神的な不調や運動失調などを引き起こし、発症から1〜2年で死亡します。病原体はタンパク質といわれており、高圧滅菌でも死滅しない耐性があるのです。
プラセンタの製造工程で変異型クロイツフェルトヤコブ病(vCJD)の完全な死滅を否定できないので、万が一の可能性を考慮して定められた制限です。
ただし、ヒト由来プラセンタの治療が始まってから現在まで50年以上、プラセンタ注射を原因とする変異型クロイツフェルトヤコブ病(vCJD)の感染は1例もありません。また、献血はできませんが、輸血を受けることは可能です。
代謝向上によって空腹感が増すことも考えられる
プラセンタの副作用として「太る」という噂を聞いたことがありませんか?
プラセンタで「太る」といわれているのは、プラセンタによって新陳代謝が上がり、エネルギー消費が増えることで空腹感が高まるからです。お腹が空いて食欲のままに食べ過ぎ、消費カロリーよりも摂取カロリーの方が上回れば、当然太ってしまうでしょう。
しかし、食欲を上手にコントロールできれば、プラセンタの副作用として太ることはありません。栄養バランスのよい食生活を維持して、健康的な体型管理を心がけましょう。
プラセンタを選ぶ時の注意点
プラセンタ配合のサプリメントや化粧品は、多くの商品が市販されているので、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。ここでは、プラセンタ商品を選ぶときのポイントや注意点について解説します。
原材料の安全性をチェック
プラセンタ配合のサプリメントや化粧品を使用する際は、プラセンタの原材料や安全性をチェックしましょう。
▼プラセンタ原材料のチェックポイント
- JHFAマークを取得している
- 日本国内で製造されているかどうか
プラセンタ配合の健康食品を選ぶときは、「JHFAマーク」を取得しているかどうかチェックしましょう。「JHFAマーク」とは、公益財団法人日本健康・栄養食品協会が定める規格基準をクリアすると取得できるマークです。
公益財団法人日本健康・栄養食品協会は「特定保健用食品(トクホ)」や「GMPマーク」などの基準作成や許可も行っており、社会的に広く認められています。「JHFAマーク」を取得しているプラセンタなら、高品質な商品と考えられるでしょう。
また、日本国内で製造されているプラセンタ製品を選ぶことも大切です。牛プラセンタは狂牛病(BSE)のリスクがあるため、日本国内では製造されていません。
羊プラセンタについては、海外からの輸入販売がほとんどです。羊プラセンタを使用したい場合は、高品質なものが多いといわれているオーストラリア産またはニュージーランド産のものを探してみてください。
国産プラセンタの多くは、豚プラセンタとなっています。国産豚プラセンタの中でも、「日本SPF豚協会」が定めたSPF豚由来のプラセンタはより高品質です。
プラセンタの含有量をチェック
プラセンタのサプリメントを選ぶ時にチェックしたいのが、プラセンタの含有量です。
プラセンタの1日摂取目安量は「プラセンタエキス純末100mg以上」(公益財団法人 日本健康・栄養食品協会)。
サプリメントの中には「プラセンタエキス」の含有量が記載されているものもあります。「プラセンタエキス」とは、プラセンタを分解後、抽出工程を経て加熱殺菌された液状またはペースト状のものです。
「プラセンタエキス純末」とは、「プラセンタエキス」を乾燥させて水分を除去した粉末状のもの。プラセンタの1日あたりの摂取目安は「プラセンタエキス純末100mg」なので、成分表示をしっかりチェックしましょう。
また、プラセンタ配合の美容液を選ぶときも、プラセンタ純度が高く高濃度のものを選ぶのがポイント。プラセンタ原液の美容液など、高品質なプラセンタの濃度が高いものを選ぶと期待される効果を実感しやすくなります。
参考:プラセンタ食品 品質規格基準概要
服薬中の場合は飲み合わせを確認
医療機関でプラセンタ治療を受ける際は、必ず治療中の病気や他に飲んでいる薬などを医師に伝えましょう。
プラセンタのサプリメントなら、あくまでも「健康食品」なので、禁止とされる飲み合わせはありません。妊娠中や授乳中でも、プラセンタのサプリメントなら飲んで大丈夫です。
ただし「副作用が起こりやすい体質」「普段飲んでいる薬との相性が心配」など、プラセンタサプリの使用に不安があるなら、かかりつけの医師に「プラセンタサプリを飲んでも大丈夫か」と相談してみてください。
プラセンタの副作用はほとんどない!心配なら医師に相談してみて
プラセンタは、日本で1950年から約70年以上も医薬品として使われていますが、これまでに重篤な副作用は一切報告されていません。
注射による腫れや痛み、アレルギー反応などが稀に起こりますが、プラセンタ自体の副作用はほとんどないと考えられています。プラセンタが配合されているサプリメントや美容液なら、日常的に使っても基本的には問題ないでしょう。
医療機関でプラセンタ治療を受ける場合は、医師としっかり相談しながら治療内容を決めていくことが大切です。副作用やデメリットをしっかりと理解し、納得した上でプラセンタを活用してみてください。